

消毒用アルコールの配布について | 2020.6.2(Tue) |

お手数ですが、診察券とアルコール用の容器をお持ち下さい。
アルコール用の容器は、ポリエチレン(PE)若しくはポリプロピレン(PP)が望ましいとされています。
(PET)容器の場合はアルコールによって、容器が溶ける可能性があるそうです。
当院でもアルコール用の容器は用意しておりますが、その際は容器代として150円(税込)頂戴いたします。 容器が品切れの際は、ご容赦下さい。

新型コロナウィルス感染症の予防について | 2020.5.2(Sat) |

今回の新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、一部の従業員の休業や患者様のアポイント時間の調整等を行っております。
患者様のアポイントは、40分に1名様のみとさせて頂いております。
診察室はもとより、待合室においても患者様同士が極力接触することが無いようにアポイント時間の調整をさせて頂いております。
その為、急患様の対応は遅い時間や後日でのご案内になってしまう可能性が御座います。 申し訳ございませんがご了承ください。
考え得る感染予防対策を行っているつもりではありますが、それでも完全に防止できるとは言い切れません。
ご来院頂く際には、くれぐれもご自愛下さいます様お願い致します。

電子メールによる質問について | 2013.6.13(Thu) |

突然ですが、歯医者に行って直接、先生に質問や相談ってしにくくないですか?
『こんなこと聞いて気を悪くするんじゃないか?』とか『家で、今日はこの質問をしよう!と決めて来たけど、いざ先生の顔を見たら何も聞けなかった(*_*)』なんて事ありませんか?
僕は医者に行ったらそんな事ばっかりです(>_<)
そこで、平成25年7月1日より電子メールによる相談を開始しようと思います。
日頃、皆さまが抱いている歯科に関する疑問や相談に、私の分かる範囲内でお答えしようと思います。
以下の点に注意して、何でも聞いて下さい。
(1)送信先:tsutsumisikasoudann@yahoo.co.jp
(2)件名(タイトル)には必ず、歯科に関する相談と入れて下さい。
無題の場合は返信しない場合があります。
(3)休診日(水曜日、日.祝日)には返信できません。
(4)返信が遅くなる事がありますが、催促はしないで下さい。
(5)今、痛むからどうしたらいい?や、○○という薬は飲んでいいか?等の直接、医療行為に結びつく質問にはお答えできません。
(医師法にて無診察診療は禁止されています)
宜しくお願いします。

虫歯予防(フッ素)について2 | 2013.5.27(Mon) |

よく、患者さま(親御さん)から『先生ぇ、ウチの子にフッ素コートをお願いします!』と言われる事があります。 恐らく、[フッ素を使うと虫歯になりにくくなる]という情報から、[フッ素が歯の表面にバリアを作って歯を守ってくれる!]と勘違いをされているのだと思います。
まず、フッ素の働きは
(1)再石灰化を助ける!
(2)歯質が強くなる!(酸に溶けにくくなる!)
(3)プラーク中の酸を作りにくくする!
この3つが主です。
まず、歯のエナメル質の主な構成成分は『ハイドロキシアパタイト:{Ca10(PO4)6(OH)2}』と言います。
このハイドロキシアパタイトが、再石灰化をする時に周囲にフッ素が存在すると、それを取り込んで『フルオロアパタイト:{Ca10(PO4)6F2}』が作られます。
このフルオロアパタイトは、元のハイドロキシアパタイトに比べると酸に溶かされにくい性質があります。そのため虫歯になりにくいと言われています。
ですので、歯が再石灰化を起こす時に周りにフッ素があると有効ですよね。歯では毎日脱灰と再石灰化が行われていますから、毎日フッ素入りの歯磨き粉で歯磨きする事は虫歯予防に効果があると思います。
では、フッ素入りの歯磨き粉を使って毎日歯磨きしてれば虫歯にはならないのでしょうか? 一般的なフッ素入り歯磨き粉の虫歯予防率は15~30%と言われています。その他にもフッ素ジェルやスプレーを使った予防法がありますが、これらも約20~30%の予防率と言われています。 虫歯予防率が1番高いのは、フッ素洗口法という物で約20~60%の効果があると言われています。興味のある方は1度お問い合わせ下さい。
このようにフッ素が虫歯予防に効果があるのは分かりましたが、
どれも万能ではありません。虫歯を予防するには、フロス等の使用や、フッ素の応用、間食の制限等を併用する事が大事ですね。
そして忘れてはいけないフッ素の特徴をもう1つ!
フッ素(F2)は毒物(劇薬に指定されています)で過剰に摂取すると中毒を起こします。
ちなみにフッ素の急性中毒量は、体重1Kgあたり2mgと言われています。
例えば、一般的に市販されている歯磨き粉には[950ppmNaF]という量のフッ素化合物(この場合はフッ化ナトリウムです)が含有されています。これは、歯磨き粉100gに対して0.095g(95mg)のNaFが入っている(フッ素の量はこれ以下です)という事になります。 つまり、体重30Kgの小学生が歯磨き粉100gを一気飲みすると中毒になるかもしれませんね。 普段の歯磨きで使用する分量では全く中毒にはなりませんので、ご安心下さい(^o^)
なので、お子さんがメロン味やブドウ味の歯磨き粉のチューブを、くわえて飲んでいたら止めてあげてくださいね。
以上、フッ素の特徴について少しお話させて頂きました。
拙い文章ですが、最後までお読み頂きありがとうございました。

虫歯の予防について1 | 2012.9.3(Mon) |

今回は『虫歯の予防』についてお話させて頂きます。
さて、『虫歯の予防』と聞いて思い浮かぶのは【歯磨き・間食の制限・フッ素・キシリトール】等ではないでしょうか?
これらは、『虫歯の予防』に対して全て有効ですが、どれか1つだけではあまり効果が期待できません。 これら全てを併用して虫歯が予防出来ると思います。
今回は【歯磨き】にスポットをあててお話しさせて頂きます。
まず【歯磨き】は虫歯の原因(歯垢)を除去するのにとても効果的です。
歯磨きの方法ですが、こればっかりは十人十色なので歯医者さんに相談して下さい。(1番聞きたい事だと思いますがゴメンなさい)その際、お使いの歯ブラシを持って行くと歯磨き指導が解り易いと思います。
次に歯ブラシですが、私はやや小さめの歯ブラシをお勧めしています。歯ブラシに関しては≪小は大を兼ねる!≫です。特に奥歯の側面や奥面(喉の方)を磨くには、大きい歯ブラシだと入らなかったり、毛が長すぎて思う場所に当たらなかったりします。
ですから、次に歯ブラシを購入される時は、なるべく小さくて毛の短い歯ブラシをお勧めします。
次に歯磨き粉ですが、現在市販されている歯磨き粉のほとんどにフッ素(フッ化物)が配合されているため、歯磨き粉を使わないよりは、使った方が虫歯予防の効果は期待できると思います。
なので、市販されている歯磨き粉ではどれを使って頂いても大差ないと思います。 『フッ素の効果については、また後ほど』
しかし、歯磨き粉にも適量がありますので歯ブラシの毛束の長さの1/3ぐらいで使用して下さい。 多すぎると歯磨き粉の中の研磨剤で歯を削ってしまいます。
そして意外と重要なのが、糸ようじや歯間ブラシ等の清掃補助器具です。
どちらも歯ブラシだけでは届かない隙間の歯垢を除去するのに欠かせない物です。特に糸ようじは、子供から大人まで歯がある人には欠かせない口腔清掃用具だと思います。
そして最後に、歯垢染色液(歯の汚れを赤く染める液体のことです)もオススメです。
みなさん自分の歯磨きで、ちゃんと汚れが落とせているかどうか自信がありますか?
お子さんの仕上げ磨きをいつやめていいか悩んでいませんか?『仕上げ磨きは、お子さんご自身がきちんと磨けるようになれば、やめて良いと思います。』
そこで、歯垢染色液の出番です!歯磨きの前、(もしくは後)に歯垢染色液を使って汚れている所(または磨き残し)を把握し、『汚れが除去出来た!』(もしくは『ここが磨けてない!』)という事を確認する事で正しい歯磨き方法を身に着ける事が出来ると思います。
歯磨き前に歯垢染色液で染め出した写真です。(下写真)
この方【実は私です(゜o゜)】は、歯と歯ぐきの際に汚れが残っているようですね。
このように、汚れが目に見えると歯磨きも簡単にできると思いますよ。
次回は虫歯の予防(フッ素)についてお話しさせて頂きます。
拙い文章ですが、お読み頂きありがとうございました。

脱灰と再石灰化について | 2012.3.8(Thu) |

今回は脱灰と再石灰化についてお話させて頂きます。
まず、脱灰とは歯のエナメル質や象牙質からリン酸カルシウムの結晶が溶出する現象です。
そもそもエナメル質とは、歯の頭の部分(歯冠、下図のAの部分)の表層部(下図の1の部分)で人体で1番硬い組織です。
その成分の約96%がハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの結晶で出来ています。
そして、象牙質とはエナメル質の下層(下図の2の部分)の部分でその成分は、約70%がハイドロキシアパタイトで20%が有機質、10%が水分で構成されているためエナメル質より柔らかいです。
脱灰とは虫歯の原因菌が産生する酸によって、エナメル質や象牙質の大部分を構成しているハイドロキシアパタイト中のカルシウムやリンが失われる事を言います。
次に再石灰化とは溶けた歯(エナメル質)が補修される事を言います。 つまり、カルシウムやリンが溶け出た部分に唾液中のカルシウムやリンが戻る現象です。
では『どうしたら再石灰化が起こるのか』ですが、主に唾液の作用で口腔内のphがアルカリ性に傾くと、溶けだしたカルシウムやリンが戻り始めると言われています。
ですので、唾液の分泌を促進したり、糖分の摂取している時間を短くしたり、酸を産生する菌を減らす事で、再石灰化を促進できると思います。
口腔内ではこの『脱灰』と『再石灰化』が常に起こっています。
『脱灰』が多く起こると虫歯は進行し、『再石灰化』が多く起こると歯は修復されます。
※あくまでも、『再石灰化』が起こるのはエナメル質だけと言われています。象牙質まで進行した虫歯は『再石灰化』では絶対に修復されないと思われます。※
次回は虫歯の予防についてお話させて頂こうと思います。
拙い文章ですがお読み頂きありがとうございました。
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虫歯について | 2012.2.6(Mon) |

まず、虫歯とは歯の表面に付いた汚れ(歯垢)に存在する細菌が、口の中の糖分を栄養にして酸を産生して歯が溶かされたものをいいます。
では、細菌が酸を作り易い糖分を紹介しましょう。
スクロース(ショ糖) :一般的なお砂糖の主成分です。
グルコース(ブドウ糖):果物やハチミツに多く含まれています。
フルクトース(果糖) :果物やハチミツに多く含まれています。
これらの糖類が酸を作り易いと言われています。
逆にキシリトール等の代用甘味料は細菌が酸を作りにくいと言われています。(キシリトールが虫歯になりにくいと言われるのはこのためです。)
実際に糖分を摂取すると、その直後から細菌は酸を産生して歯垢中の酸の濃度が高くなり、約2~3分後には歯の表面(エナメル質)が溶け始めます(脱灰と言います)。
その後、約20~30分かけて元の濃度に戻っていき、アルカリ性に近づくと溶けた表面の修復(再石灰化と言います。)が始まります。
この再石灰化する量よりも脱灰する量が大きくなると虫歯はどんどん進行して、大きくなると考えられています。
では、脱灰する量を少なくして、再石灰化する量を大きく出来れば虫歯にはなりにくいと思いませんか?
(※脱灰と再石灰化のお話は次回にさせて頂きます。)
拙い文章ですがお読み頂きありがとうございました。

